ショパンが愛したプレイエル・ピアノ
今、蘇る19世紀の響き ~160年の時を超えて~

 松藤音楽院【ミュージックサロン】ではプレイエル・ピアノを使用してサロンコンサートを開催しています。
    日本に数台しかない貴重なピアノで19世紀のヨーロッパにタイムスリップ!!


               

プレイエルPLEYEL

写真

プレイエル・ピアノは、指先にしんみりとした感情や思いを伝えることができるのです
          【フレデリック・ショパン】

ショパンが生涯愛し続けたプレイエル・ピアノ
ここにあるのは、ショパンの死後13年、1862年に製作のピアノで
ショパンの時代の
プレイエル・ピアノと同じ基本仕様になっています

【特徴】タッチが軽く、優雅な音色で、人の声のように温かな中音、いぶし銀のような高音、やわらかな低音と、音域の特色があります。

【タッチの秘密】シングル・アクションと呼ばれる打弦機構により、指で鍵盤を押すと、
弦を打つハンマーに直接的に敏感に作用します。

【音色の秘密】楽器全体が木で作られていて、ヴァイオリンと同じようにボディが共鳴するように最大の工夫がなされています。現代のピアノが音量を優先して弦の張力を増し、金属を多用して
複雑な音色になったのに比べ、木質の純粋な響きです。

【今、なぜこの響きか】奏でると、19世紀前半のヨーロッパ文化の香りを体感できます。

【このピアノの意義】このような歴史的なピアノは学術的に貴重で、本来は博物館に展示されるものですが、ピアノ修復家・山本宣夫氏の手によって当時の響きが蘇り、演奏できる状態になりました。

修 復

2010年9月にこのプレイエルを購入、修復は歴史的ピアノの世界的な修復家、山本宣夫氏 の工房で2011年6月より始められ、2012年2月26日にミュージックサロンに戻ってきました。
修復により響きの命である共鳴板が復活、1862年製作当時の理想的な音とタッチが蘇りました。
「楽器の発展と作曲家の創作には密接な関連性がある」と語る山本氏の言葉には、
匠(たくみ)の技の重みがあります。

 山本宣夫氏 2012.2.26


ショパンの部屋にはプレイエル・ピアノがロウソクの光に映し出されていた
ショパンは少しヴェールのかかった、銀のような音のこのピアノを愛した
                          【フランツ・リスト】

       

プレイエル 栄光の記録

鍵盤のふたを開けると、中央のプレートにプレイエル社の社名《Ignace PLEYEL&Companie Paris》、その周囲に栄光の記録が刻まれています。
《Medailles d'Or en 1827,34,39,44》1827,34,39,44の博覧会で金メダル受賞
《Hors de Concours en 1849》1849年の展覧会で大変優秀な無審査の栄誉
《Medaille d'Honneur Exposition Universelle de 1855》1855(第1回パリ)万国博覧会
名誉メダル受賞


データ [MATSUFUJIミュージック・サロン所蔵 プレイエル・ピアノ]

品名
プレイエル社(パリ)1862年製 グランドピアノモデルNo.3 製造番号33727 
外装
ローズウッド材 フレンチポリッシュ仕上げ
鍵盤
85鍵(7オクターブ)  白鍵/象牙(ぞうげ)  黒鍵/黒檀(こくたん) 
打弦機構
シングルアクション
大きさ
全長/2m18cm  幅/1m38cm  高さ/ 95cm

プレイエルの情報 


プレイエルのアップライト・ピアノ、
ルノワールの絵画「ピアノを弾く少女」に登場する、
レトロな燭台付のピアノ「ロマンチカ」が下記の場所にあります。

カフェ西洋館  福岡県糸島市二丈松国102  tel 092-325-2345

                 

築180年の古民家にプレイエル・ピアノ

 19世紀の文化の香りを伝えるプレイエルの音。
 ショパンはプレイエルのアップライト・ピアノも愛しました。
 パリのショパンの部屋には、グランドとアップライトのピアノが1台ずつあり、レッスンでは生徒にグランドを弾かせ、ショパンはアップライトを弾いたそうです。
 ショパンがマジョルカ島で「雨だれのプレリュード」を
作曲したのも、友人プレイエルが送ったアップライト・ピアノによってでした。
 180年の古民家と不思議にぴったり合う、このピアノを弾いて、
ショパンやドビュッシーなどの曲で、柔らかで鈴のような
プレイエルの音の魅力を紹介しています。

  

西洋館ピアノの会 松藤弘之コンサート 
10月29日(土)17:00
  西洋館ホール


ショパンとプレイエルについて更に詳しく知りたい方


松藤弘之『ショパンのピアノ技法から見たショパン・練習曲集」(1)~(5)』

  (1) <ショパンのピアノ技法の考え方><プレイエル・ピアノとショパン>
  (2) <ピアノ製作の歴史とプレイエル・ピアノ><歴史的なピアノの調査>
  (3) <ショパンの自作自演><指使いの問題>
  (4) <19世紀の音楽事情とロマン主義><ショパンが意図したもの~J.S.バッハ、
       モーツアルトの影響/時代の流行/ベル・カントの魅力/ポーランドの精神>
  (5)<プレイエル・グランドピアノ(製造番号33727)について><プレイエルのメカニズ
      ムと音色><ペダリングの問題>

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 CD好評発売中

     松藤弘之

   哀愁のプレイエル

~プレイエルはショパンの風をはこぶ
 
試聴はこちらから

 

収録曲 
1 プレリュード ハ長調BWV846J.S.バッハ
2 バラード 第1番ト短調op.23 ショパン
3 ワルツ 嬰ハ短調op.64-2 ショパン
4 ワルツ ホ短調 遺作 ショパン
5 ノクターン 変ホ長調 op.9-2 ショパン
6 ノクターン ロ長調 op.32-1 ショパン
7 エチュード 変ホ長調 op.10-11ショパン
8 エチュード 嬰ハ短調 op.10-4ショパン
9 エチュード 嬰ハ短調 op.25-7 ショパン
10 エチュード イ短調 op.25-11「木枯らし」
             ショパン
11 ポロネーズ ハ短調 op.40-2 ショパン
12 ノクターン 嬰ハ短調 遺作 ショパン
13 ピアノソナタ 嬰ハ短調op.27-2「月光」
  
     第1楽章 ベートーヴェン
14白鳥の湖 チャイコフスキー 編曲 松藤由里
15エリーゼのために ~いとしいわが子~
      ベートーヴェン 作詞 神咲 禮

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